ジョージ・アルバム２

**George Harrison Album 2**
	33 1/3
	ダークホース・レーベルからの自作アルバムの第1弾でタイトルはジョージ自身の年令とレコードの回転数をかけたもの。 4は大ヒット曲「My Sweet Lord」の盗作問題に対するジョージのせめてもの反発曲。8はソウルの大シンガー、スモーキー・ロビンソンに捧げられた曲。 9はシングル･カットされスマッシュ・ヒットしている。美しい3も好きなナンバーだ。アルバムのラストを飾る10は繊細なメロディとか細くやさしいジョージの歌声が胸に痛い名曲だと思います。

1.Woman Don't You Cry For Me
2.Dear One
3.Beautiful Girl
4.This Song
5.See Yourself

6.It's What You Value
7.True Love
8.Pure Smokey
9.Crackerbox Palace
10.Learning How To Love You

George Harrison（慈愛の輝き）

アルバム･タイトルに自身の名前をつけたほどの自信作。それもそのはず、オリビアとの結婚や初めての子供ダニーの誕生と公私共に幸せの絶頂だったのであろう。
美しすぎる1、ビートルズ時代から足掛け10年をかけて完成した2、名曲「Here
Comes The Sun」のアンサー・ソングの3やシングル・ヒットした5はジョージならではのメロディー・ラインを持って、後期ビートルズを彷彿させる6と共に僕のお気に入りの1曲だ。7のピュアな響きも忘れてはならない。

Somewhere In England（想いは果てなくー母なるイングランドー）

前作までのAOR路線に別れを告げ、当時流行のテクノ･ポップを取り入れたが、そのサウンドに乗り切れなかったようである。
ただ、必聴はジョンに捧げた4であろう。ポールとリンゴのサポートを受け久々にビートルズサウンドを復活させて世界中で大ヒット。そして涙を誘った。
5,9はスタンダード・ナンバー。他に3、6が多少好感を持てるが全体として印象度が薄い。

1.Blood From A Clone
2.Unconsciousness Rules
3.Life Itself
4.All Those Years Ago
5.Baltimore Oriote

6.Teardrops
7.That Which I Have Lost
8.Writing's On The Wall
9.Hong Kong Blues
10.Save The World

Gone Troppo

タイトルの「Gone Troppo」は”陽気になろう”という意味。そのタイトルとおり、ひたすら明るい軽快なトロピカル･サウンドで包まれている。
ただ、あまりにも軽すぎて、聴き手を引っ張り込めるものがなくセールス的にも大失敗作になってしまった。だが20年の時を経て、最近評価が変わってきた。前作より質的に上の作品だと思う。
1はシングルでいかにも80年代のポップ・チューン。9は映画「バンデットQ」のテーマ・ソングで日本では「オ・ラ・イ・ナ・エ」のタイトルでシングル・カットされた。5はタイトルトラックでこのアルバムで一番光っている曲。3はドゥ･ワップに挑戦した必聴曲

Cloud 9

前作より5年ぶりに発表され、本作で鮮やかににミュージック・シーンに戻ってきた。14年振りの全米№1シングル11やこれぞビートルズ・サウンドと評された6、美しすぎる8やELOそのものといった5などジェフ・リンのプロデュースが冴え渡り、見事なポップ・アルバムに仕上がっている。
現時点でジョージのオリジナルとしては最新盤である。

1.Cloud 9
2.That's What It Takes
3.Fish On The Sand
4.Just For Today
5.This Is Love
6.When We Was Fab

7.Devil's Radio
8.Someplace Eles
9. Wreck Of The Hesperus
10.Breath Away From Heaven
11.Got My Mind Set On You

Traveling Wilburys Vol. 1

ジョージ、ジェフ・リン、ボブ・ディラン、トム・ペティ、ロイ・オービソンからなる覆面バンド「トラベリング・ウィルベリーズ」のデビュー・アルバム。
元々、ジョージのシングル「This Is Love」のB面を録音するために集まったのが意気投合してアルバムを作ってしまったのだから、うれしい誤算だ。
1はジョージ作の第1弾シングルでスマッシュ・ヒットした。

1.Handle With Care
2.Dirty World
3.Rattled
4.Last Night
5.Not Alone Any More

6.Congratulations
7.Heading For The Light
8.Margarita
9.Tweeter And The Monkey Man
10.End Of The Line

	Best Of Dark Horse 1976-1989
	ダークホース・レーベルから発表された作品のベスト盤。選曲もジョージ自身が行なっているが、ビートルズの赤盤・青盤やアンソロジー等ベスト盤の選曲は好きなのかもしれない。尚、1、3、15は新曲。

1.Poor Little Girl
2.Blow Away
3.That's The Way It Goes
4.Cockamamie Business
5.Wake Up My Love
6.Life Itself
7.Got My Mind Set On You
8.Crackerbox Palace

9.Cloud 9
10.Here Comes The Moon
11.Gone Troppo
12.When We Was Fab
13.Love Comes To Everyone
14.All Those Years Ago
15.Cheer Down

	Traveling Wilburys Vol. 3
	大成功を収めたVol.1のあと、メンバーのロイ･オービソンの急死、新メンバーの予定だったデル・シャノンの自殺などの悲劇の後4人だけど制作された。 1はゲイリー・ムーアのギターをフィーチャしています。

1.She's My Baby
2.Inside Out
3.If You Belonged To Me
4.The Devil's Been Busy
5.7 Deadly Sins
6.Poor House

7.Where Were You Last Night
8.Cool Dry Place
9.New Blue Moon
10.You Took My Breath Away
11.Wilbury Twist

Live In Japan

1991年12月の初の日本公演の模様を収録。
1974年の全米ツアーの大失敗以来、コンサートを敬遠していたジョージもアルバム「Cloud Nine」の大ヒットやエリック･クラプトンのサポートを得て17振りに自身のコンサートを日本で開催してくれた。
収録曲はクラプトンのソロなどをのぞく全19曲。ビートルズ・ナンバーも8曲を数える。自分もそのコンサートへ行ったが「Something」のイントロが流れた時はさすがに感傷的になってしまった。

Disc1
1.I Want To Tell You
2.Old Brown Shoe
3.Taxman
4.Give Me Love
5.If I Needed Someone
6.Something
7.What Is Life
8.Dark Horse
9.Piggies
10.Got My Mind Set On You

Disc2
1.Cloud 9
2.Here Comes The Sun
3.My Sweet Lord
4.All Those Years Ago
5.Cheer Down
6.Devil's Radio
7.Isn't It A Pity
8.While My Guitar Gently Weeps
9.Roll Over Beethoven

U.K.	1976.11.19	35位	4週
U.S.A.	1976.11.19	11位	21週	Gold
Japan	1976.12.10	23位	12週	2.4万枚

U.K.	1979.2.16	39位	5週
U.S.A.	1979.2.14	14位	18週	Gold
Japan	1979.2.25	38位	9週	1.7万枚

U.K.	1981.6.5	13位	4週
U.S.A.	1981.6.1	2週連続11位	13週
Japan	1981.6.25	31位	9週	2万枚

U.K.	1982.11.8	-----	-----	-----
U.S.A.	1982.10.27	2週連続108位	8週
Japan	1982.11.17	-----	-----	-----

U.K.	1987.11.2	10位	23週
U.S.A.	1987.11.2	8位	31週	Platinum
Japan	1987.11.10	27位	21週	7.2万枚

U.K.	1988.10.24	16位	35週
U.S.A.	1988.10.18	6週間3位	53週	3Platinum
Japan	1988.11.28	46位	4週	1万枚

U.K.	1989.10.23	-----	-----	-----
U.S.A.	1989.10.3	132位	6週
Japan	1989.11.10	51位	2週	0.7万枚

U.K.	1990.10.29	14位	9週
U.S.A.	1990.10.30	5週連続11位	22週	Gold
Japan	1990.11.10	79位	2週	0.6万枚

U.K.	1992.7.13	-----	-----	-----
U.S.A.	1992.7.14	126位	2週
Japan	1992.7.10	15位	4週	3.414万枚