美しきロマンの復活    Coucou Me Revoilou              

LP：1979.1.21

CD：2001.11.7

ファンとてやきもきの5年間ではなかっただろうか？
果たして、1曲目「フランスへの手紙」を聴いてファンの多くは”旧友に出会った想い”であっただろう。
そして、「愛のシンフォニー」が登場するに至り、それは確信に変わったはずだ。
そのうら悲しいメロディーに涙を流した人もいるかもしれない？
ただ、アルバム全体のサウンドはアメリカ的なポップ・テイストが強く、昔のイメージはない。

「ただひとりの貴方へ」と「ジャンボジェットのごろつき」は平均的なポップス。
ヴォードビル風な「パリは我が街」は好きだなぁ♪口笛や波の音、様々なSEが入り混じって楽しいこと、請け合い！
「嘆きの物語」はタイトルとはうらはらに、陽気なポルナレフを聴ける。
ボロディンの「だったん人の踊り」風のイントロで始まる「天使の遺言」は正統派の美しいバラード。
アルバム・ラストを飾る「美しい帰還」はフュージョン系の洗練されたサウンドで思わず体が振れてしまう。もちろん、ポルナ・メロディーも絡んでいい仕上がりです。