記録・初めて物語・S1971

記録初めて物語　(1971年）

Top3を洋楽独占　　（1971年1月11日)

　1月11日付け、1位「霧の中の二人/マッシュマッカーン」、2位「悲しき鉄道員/ショッキング・ブルー」、3位「男の世界/ジェリー・ウォレス」で「洋楽曲Top3を独占」という金字塔を打ち立てる！
勿論、30数年を経た現在は夢のまた夢。

洋楽全盛　Top10内5曲～Top20内10曲　　

Top10内に洋楽5曲・・・3月22日、3月29日、5月24日、5月31日
3月はヘドバとダビデ、ジョージ・ハリスン、アダモ、エルビス・プレスリー、ドーンで記録
5月はヘドバとダビデ、ポール・マッカートニー、そして「ある愛の詩」の競作3曲で記録した。

Top20内に洋楽10曲・・・2月1日、2月8日、2月15日、2月22日、3月1日
2月1日はマッシュマッカーン、ルー・クリスティ、ショッキング・ブルー、ジョージ・ハリスン、ジェリー・ウォレス、ビートルズ、アース＆ファイアー、アダモ、パートリッジ・ファミリー、シルビー・バルタンで記録した。

それにしても圧巻です。過半数を洋楽が占めるなんて！
60年代後半に一大ブームを巻き起こしたGSが消え、そのファンが洋楽に走ったのかもしれない？
やがて、フォークの時代がやってきて、日本も自作自演のアーティストが増えると洋楽シングルの上位進出は難しくなっていくのだが、この71年が洋楽シングル時代の頂点だったのかもしれない！

競作3曲、同時Top10　「ある愛の詩」　　(1971年5月24日)

　ライオン・オニールとアリ・マグロー主演の悲恋映画「ある愛の詩」はこの年、世界中で大ヒット。
我が日本でも売れに売れ、私の父がフランシス・レイのサウンドトラック盤シングルを買ってきたものだ。
A面の「ある愛の詩」もよかったが、B面の「セントラル・パークにて」も美しいメロディの佳曲で今でもお気に入りの一曲である。

さて、5月24日、フランシス・レイのオリジナル・サウンドトラックが7位、ヴォーカルを入れてカバーしたアンディ・ウィリアムス盤が一つ上の6位、そして、アンディ・ウィリアムスが日本語で歌った盤が10位と競作3曲が同時Top10という快挙を成し遂げ、6月14日まで4週連続で記録した。

また、アンディ・ウィリアムスは同曲の英語盤と日本語盤を同時にTop10内に6週連続(5/24-6/28)ランク・インさせるという珍記録も達成している。

その他の記録　

この年の初登場・最高位は1月25日、「花嫁/はしだのりひことクライマックス」の16位初登場
Top10内へのJump Up記録は4月26日、「アナザー・ディ/ポール・マッカートニー」の41位→10位
純粋なJump Up記録としては4月26日、「花・太陽・雨/PYG」の99位→30位

1968年に始まったチャートの歴史もさすがに4年目に入り落ち着きを見せてきたかもしれない？
これぞ、といった新記録はなかったけれど、新たなチャート時代への転換期だったのかもしれない。
そんな狭間に最後の花を開花させたのが洋楽で、2月15日にはTop40内20曲の記録もある。
また、Top100では3月29日に45曲チャート・インさせているが、70年にそれ以上の記録があるようなので、最高記録が確認できれば、別の機会に紹介したいと思っています。