ポルナレフ・ナウ

ポルナレフ・ナウ Polnareff 4
LP：1972.6.21	CD：2000.2.21
	1 愛のコレクション Qui A Tue Grand'Maman
	2 愛の休日 Holiday
	3 忘れじのグローリア Glorial
	4 ロミオとジュリエットのように Comme Juliette Et Romeo
	5 僕は男なんだよ Je Suis Un Homme
	6 哀しみの終わるとき Ca N'arrive Qu'aux Autres
	7 渚の想い出 Tous Les Bateaux...Tous Les Oiseaux
	8 素敵なランデブー La Michetonneuse
	9 想い出のシンフォニー Dans La Maison Vide
	10 愛はあの人の胸に Dame Dame
	11 ギリシャにいるジェルジナへ Allo Georgina
	12　哀しみの終わるとき（演奏） Ca N'arrive Qu'aux Autres
これは正式なオリジナル・アルバムではなく、日本における編集アルバムである。前年(1971年)から本年(1972年)初頭に大ヒットした「シェリーに口づけ」に端を発したポルナレフ人気の決定盤として登場した本作は、オリジナル3作に収録されなかったシングル曲を中心にまとめられており、オリコン・アルバム・チャートでも37週間チャート・インとロング･セラーを記録した。はっきり言って、いい曲ばかり揃っている。売れないほうがおかしい(笑) まず、ポルナレフの人気を決定づけた「愛の休日」-これは解説の必要ないでしょう。次に「忘れじのグローリア」-これ大好きなんです。確か日本では「愛の休日」の次にシングルになったと思いますが、「おぉ～グローリア～グローリア～」と当時いつも口づさんでいたと思います。そして、ファルセット・ヴォイス炸裂の「ロミオとジュリエット」・・・こんな美しい旋律があるのか！このアルバムを聴き始めたリスナーはもうこのあたりでポルナレフにノックアウトだろう。「僕は男なんだよ」は当時”ゲイの噂”が耐えなかった世評に対する彼のアンサー・ソング。「哀しみの終わる時」は映画のタイトル・ソングだが、日本の歌謡曲のような旋律である。イントロの海鳥の声が印象的な「渚の想い出」もファンには人気の高いナンバーで、私もベスト盤を作れば必ず入れる曲です。尚、この曲は珍しく彼の書いたナンバーではない。「素敵なランデブー」と「想い出のシンフォニー」は本国では69年暮れにカップリングされてシングル・ヒトした曲。前者は聴いた途端に口づさめるような楽しいナンバー、後者はドラマチックなバラード部分とハードでアップテンポの畳み掛ける部分がうまく絡みあったご機嫌なナンバーです。「ギリシャにいるジョルジナへ」は地中海の香りが色濃く漂う異色のナンバー、ラストは再び「哀しみの終わるとき」のインストロメンタルが登場して締めくくる。