記録・初めて物語・S1970

記録初めて物語　(1973年）

初登場最高記録5位　「若葉のささやき/天地真理」　　（1973年4月2日)

　1968年、「ｼｰ･ｼｰ･ｼｰ/タイガース」が7位、「夕月/黛ジュン」が6位に初登場して以来絶えて久しかった”Top10内初登場”　これを5年ぶりに記録したのが4月2日に5位に初登場した「若葉のささやき/天地真理」で、初登場最高位記録も達成した。

この年は新御三家、中三トリオという新しいアイドルが続々登場し、シングル発売と同時に上位に初登場してくるケースが目立ち始めている。
Top10内初登場曲を拾うと、12月3日に9位の「魅せられた夜/沢田研二」、12月17日には「モナリザの秘密/郷ひろみ」、「愛の十字架/西城秀樹」がそれぞれ5位・7位に初登場している。

16週連続№1 「女のみち/宮史郎とぴんからトリオ」(1972年10月30日-1973年2月12日)

前年10月30日に1位に躍り出た「女のみち」がナントこの年の2月12日まで、16週連続№1に居座った。
従来の記録は、1969年～1970年にかけてヒットした「黒ネコのタンゴ/皆川おさむ」の14週連続だった。

尚、最多№1獲得曲としては1968年～1969年にかけて17週間№1に輝いた「恋の季節/ピンキーとキラーズ」がありますが、この曲は12週連続の後、一度2位に落ちて、その後5週連続№1という不連続の首位記録。

また、「女のみち」は売上げ記録としても326万枚を売上げて、歴代2位の座を今日でも維持している。

　　12週連続2位　「喝采/ちあきなおみ」　(1972年11月20日～1973年2月5日)

ここに12週間連続2位という不運な曲がある・・・「喝采/ちあきなおみ」だ。前年11月20日に3位から2位に上がったが、運悪く上記のとおり「女のみち」が1位を独占していたために、以後2月5日まで12週連続2位という空前絶後の記録を打ち立ててしまった。

チャートの上では不運だった「喝采」だが、1972年大晦日・レコード大賞では、先行して下馬評の高かった小柳ルミ子の「瀬戸の花嫁」を猛烈な勢いで追いつき逆転、見事この年の「レコード大賞」を受賞して、「喝采」を浴びたのである♪

同時Top10内・15週　宮史郎とぴんからトリオ

　これまで何組かの歌手がTop10に2曲をランク・インさせたことがあったが、数週単位のものばかりだった。しかし、この年の超特大ヒット｢女のみち」の波及効果は、こんな記録にも及ぶことになった。

「女のみち」がまだ1位を続けていた1月29日、第2弾シングル「女のねがい」が4位に入ってきた。そして5月7日まで実に15週に渡ってこの２曲はTop10に同時ランク・インし続けたのである。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

1位へのJump Up・その他の記録

9月17日、14位に初登場した西城秀樹の「ちぎれた愛」が翌9月24日に1位にJump Up！
これまでの最高記録、「黒ネコのタンゴ/皆川おさむ」の13位→1位を4年ぶりに更新した。

その他Jump Up記録としては11月5日に前週の82位→6位に76ランク・アップした野口五郎の「愛さずにはいられない」がこの年の最高だが、新記録達成は成らなかった。