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記録初めて物語 (1969年)
Top10内に2曲ランク・イン  ピンキーとキラーズ  (1969年1月13日)
 ついに、Top10に2曲をランク・インさせる歌手が登場した。デビュー曲「恋の季節」で17週1という、現在も破られない空前絶後の記録を達成したピンキーとキラーズが、続く「涙の季節」の登場により、Top10に2曲ランク・インを初めて記録した。

1月13日
、「恋の季節」が1位、「涙の季節」が6位で、以後7週に渡ってTop10に2曲を留まらせた。
また、1月20日ではそれぞれ、1位・3位、1月27日は2位・3位、2月3日では3位・1位と3週連続Top3に2曲という快挙も記録している。

その他、8月11日にタイガースが「スマイル・フォー・ユー」「嘆き」で、8月18日から3週間・森進一が「港町ブルース」「おんな」でそれぞれTop10内に2曲を送り込んでいる。
競作曲 3曲がTop40内 「悲しき天使」   4曲Hot100内 「オブ・ラ・ディ・オブ・ラ・ダ」
ビートルズのポール・マッカートニーの後押しで、アップル・レコードの専属歌手第一号としてデビューしたメリー・ホプキンの「悲しき天使」がその曲。
この哀愁帯びたメロディは全世界で大ヒットし、英で1位、米で2位、そして我が日本でも1位を記録した。

さて、この名曲をさまざまな歌手がカバーしたが、2月17日に本家メリー・ホプキンが3位、フランスのヴィーキーのバージョンが36位、そして日本からは森山良子が37位にランクさせ、競作3曲がTop40内に同時ランクインした。

一方、Hot100に4曲を送り込んだのが「オブ・ラ・ディ・オブ・ラ・ディ」
このナンバーは今でもよくCMで流れているが、元々は前年暮にビートルズが発表したアルバム「The Beatles(通称、ホワイト・アルバム)」に収録されたナンバーで、彼ら自身は英米でシングル・カットしなかった。
そこで、このキャッチーなレゲエ調の曲をこぞってカバーするアーティストが続々登場。
まず2月3日にヘッド・ロックスが81位、同じくトニックスが98位に初登場させ、3月10日には英国でこの曲を1ヒットさせたマーマレードのバージョンが96位に初登場した。
そして、ついに本家ビートルズがB面にクラプトンのギターをフューチャーさせたジョージ・ハリスン作「While My Guitar Gently Weeps」を配して発売!
3月24日にビートルズが33位に初登場したことにより、20位ヘッド・ロックス、59位トニックス、80位マーマレードと4曲の「オブ・ラ・ディ・オブ・ラ・ダ」がHot100内にランク・インした。
尚、本家の発売により他のカバー曲は売上が落ちたのか、競作4曲Hpt100内はこの1週にとどまった。
Top10外から1位へJump UP 「黒ネコのタンゴ」  (1969年11月10日)
 これまでの記録は、前年タイガース「シー・シー・シー」が記録した7位→1位だったが、11月13日若干6歳の皆川ツトムが歌う「黒ネコのタンゴ」が前週13位から1位にJump Upして新記録を達成した。
Jump Up記録 「港町ブルース」 1969年4月28日
Top10内に最も大きく順位を上げたのが4月28日に前週の85位→7位に78ランクJump Upした森進一の「港町ブルース」で、前年「乙女の祈り/黛ジュン」が記録した67ランクUPを破った。

尚、単純なJump Upとしては上記「港町ブルース」と9月1日に「西歴2525年/ゼーガー&エバンス」100位→22位がそれぞれ78ランク・アップしているが、前年に「バラの恋人/ワイルド・ワンズ」が記録した81ランク・アップには及ばなかった

不動のチャート 1位から8位まで  1969年10月6日
前年1位〜7位まで不動のチャートが生まれたが、この年早くもそれを破る日がやってきた。
10月6日、1位から8位までが、前週と同じ順位を記録。

1位「池袋の夜/青江三奈」
2位「いいじゃないの幸せならば夕月/佐良直美」
3位「人形の家/弘田三枝子」
4位「西歴2525年/ゼーガー&エバンス」
5位「悲しみは駆け足でやってくる/アン真理子」
6位「恋の奴隷/奥村チヨ」
7位「昭和ブルース/ブルーベル・シンガーズ」
8位「おんな/森進一」

これから先、この記録を破るチャートは出現するのでしょうか?
その他の記録
前年、モンキーズがHot 100に5曲ランク・インさせたが、この年も新記録こそ出なかったが、青江三奈がタイ記録を出した。
7月21日、54位に「きまぐれブルース」、59位に「新宿サタディ・ナイト」、63位に「あなたに泣いた」、74位に「長崎ブルース」、88位に「池袋の夜」の計5曲で記録。
この5曲チャート・インは8月4日まで3週連続で、前年モンキーズの2週連続を更新した。

 

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