MICHEL POLNAREFF Biography
1944年7月3日、南仏の小さな町ネラクで生まれる。
母はフランス人、父はロシアから亡命してきたレオ・ポウという（変名）で、作曲家/ピアニスト。
少年時代はクラシック・ピアノを学んでいたが、ロックンロールと出会い方向転換。兵役を経た後、
音楽放浪の旅に出る。
ピアノの弾き語りをしている時にチャンスを掴み、1966年5月「ノン・ノン人形」でデビューする。2枚目のシングル「愛の願い」が1位に輝き、同年11月にファースト・アルバム
「愛と青春のトルバドゥール」を発表する。
1968年、舞台音楽「ラブレ」を手がけ、1969年には初めての映画音楽「哀しみの終わるとき」を担当するなど、音楽活動の幅を広げていくことになる。
1969年7月、セカンドアルバム「フレンチ･ポップスのスパースター/ミッシェル・ポルナレフ2」を発表。
1970年、映画「大乱戦」のサントラを全面的に担当したので、その製作に追われたのか、シングル2枚を発表しただけで、ギリシャやモロッコに放浪の旅に出てしまっている。
1971年1月「ポルナレフの世界/ミッシェル・ポルナレフ3」を発表。ロック的なトータル･アルバムとしてファンの中では最高作と賞されている。
この年の10月には、有名な”お尻丸出しポスター”で物議を醸し出した、オランピア劇場でのコンサートを行われている。尚、この時の模様は、初のライブ・アルバム「熱狂のオランピア」として発売されています。
そしてこの年の夏、日本で再発された「シェリーに口づけ」が大ヒットし、ポルナレフ・ブームが起こる！
1964年のアメリカにおけるビートルズ旋風の如く、過去5年間のシングルやアルバムが一気に登場し、2年以上ヒット・チャートを賑わすことになる。
1972年11月、ついに初来日。当時の記憶はないですが、ファンは大騒ぎしてのでしょうね！ 以後73年、75年、79年と4回来日公演をしている。
1973年、「オリンピア劇場」でのコンサートでアメリカ移住を発表。この年の暮れ「ポルナレフ革命」を発表し、新天地アメリカはロサンゼルスへ。
1975年、全編英語の「星空のステージ」を発表するが、シングル48位、アルバム117位と低迷。(チャートを参照）
翌1976年にはマーゴ・ヘミングウェイ主演の映画「リップ・スティック」の音楽を担当するもスマッシュ･ヒットするに留まる。
以後、80年代後半までロサンゼルスを拠点として活動を続けるが、アメリカでの成功を手にすることはできなかった。
70年代後半以降のポルナレフは、本国フランスではある程度認知されていたが、日本では過去のポップスターとなり、数年に一度
発表されたアルバムが、たとえ充実した内容であったとしても、ニュースになることがなかった。
1990年、5年ぶりのアルバム「カーマ・スートラ」を発表。久々に放つポルナレフ・メロディーに涙したファンも多かったのでは
ないだろうか？
活動再開と思われたが、次に登場したのは5年後の1995年、ライブ・アルバム「Live At The Roxy」を発表。
約20年ぶりのライブ・アルバムだが、往年のハイトーンはいまだ健在。ヒット曲のオンパレードでファンは溜飲を下げたであろう。
1999年、新作としては9年ぶりのシングル「JE REVE D'UN MODE」を発表する。
2000年、CMで「シェリーに口づけ」「愛の願い」が起用され、日本で再びポルナレフ人気が高まる。
また、前年からオリジナル・アルバムのCD化も進み、新たなベスト盤「シェリーに口づけ」も20年ぶりにオリコン・チャート
に登場する。(最高位29位を記録)
それから3年、「新作をレコーディング中」のニュースは時々聞こえてくるが、果たして発表はいつになるのだろうか？
新作を待ちわびるファンが多いアーティストであり、私もその一人だ。